・・・ 遠州流家元のお茶会・・・
茶道のもてなしの心を、おいしく、楽しく存分に味わった1時間30分。
平成13年10月25日、櫻友クラブ主催の遠州茶道宗家でのお茶会が催されました。今回は1時から始まる組と2時30分から始まる組との2組に分かれて行われることとなりました。
お茶会の前に、寄付(よりつき)にあたる立礼席で遠州茶道宗家13世家元小堀宗実氏の挨拶がありました。その後に、場所を茶席「向榮亭」に移動してお茶会は始まりました。凛とした心地よい緊張感が席に漂います。最初の一服のお茶を点てた後、家元はお茶のいただき方をお話しになります。ただ、型をお話しになるのではなく、どうしてその型になるのかという基本からのお話で、分かりやすく皆さんも深くうなずいていらっしゃいました。一通りお茶が参加者全員に行き渡った後、今度は茶器などの道具の話に移りました。私たちが実際に手にした道具類が、実はお話を聞くとすばらしいものであることがわかります。この時には場の雰囲気は和み、思い思いに家元やその仕事を補佐していらっしゃる弟の浅井宗兆氏に質問などして、お話がはずんでいました。
今回のお茶会は、参加した皆さんのお顔を見ると本当に楽しそうな笑顔で、家元に以前のインタビューでうかがった「お茶の究極の目的は、一服のお茶をおいしかったと思っていただくこと」という言葉を思い出しました。
日時:平成13年10月25日
カテゴリー: 伝統文化にふれる会