学習院学生歌 神州男児

清岡 繁栄 作詞
澤  義道 作曲
昭和初期から歌われている。

神州男児の心より

匂ひいでたる桜花

かざしてここに愛城(あいじょう)の

若草もゆる丘の上に

文武の道を励まんと

集う五百の健男児

名も美は(うるわ)しき静浦(しずうら)や

水際に続く老松の

梢に響く風の声

磯に砕くる波の音

吾等が雄図(ゆうと)そそりつつ

大海原の雲に入る

青空高く朝日子の

森の彼方に昇る時

ひときわ映ゆるもみじ葉(ば)の

映ら(うつろ)う池をさすらへ(え)ば

うららに響く百舌(もず)の声

胸の血潮ぞ躍るなる

月影さえて霜白く

松の梢の叫ぶ時

灯(ともしび)淡き武道場

雄々しく集ふ(つどう)若武者の

精気にみてる雄叫びは

目白が丘の誇りなり

春若草の心持

夏雄大の気にひたり

秋清明の霊(たま)を練り

冬洗心(せんしん)の業をつむ

健児の意気を君見ずや

わが校の名は学習院