




神州男児の心より
匂ひいでたる桜花 かざしてここに愛城(あいじょう)の 若草もゆる丘の上に 文武の道を励まんと 集う五百の健男児 |
名も美は(うるわ)しき静浦(しずうら)や
水際に続く老松の 梢に響く風の声 磯に砕くる波の音 吾等が雄図(ゆうと)そそりつつ 大海原の雲に入る |
青空高く朝日子の
森の彼方に昇る時 ひときわ映ゆるもみじ葉(ば)の 映ら(うつろ)う池をさすらへ(え)ば うららに響く百舌(もず)の声 胸の血潮ぞ躍るなる |
月影さえて霜白く
松の梢の叫ぶ時 灯(ともしび)淡き武道場 雄々しく集ふ(つどう)若武者の 精気にみてる雄叫びは 目白が丘の誇りなり |
春若草の心持
夏雄大の気にひたり 秋清明の霊(たま)を練り 冬洗心(せんしん)の業をつむ 健児の意気を君見ずや わが校の名は学習院 |