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下野泉さん スペイン語『紫式部日記・更級日記』を刊行

本年、令和元年(2019)は日本人ペルー移住120周年にあたります。日本文化週間の11月7日、リマの日系人協会よりスペイン語『紫式部日記・更級日記』が刊行されました。世界に例のない古代女流文学作品のスペイン語訳はこれで6作品となり、また表紙、挿絵とも国宝、重文の絵を用いた大変美しい装丁となっています。今後とも益々日本古典文学や日本人の心を海外に向けて発信されるようご尽力いただきたいと思います。

【桜友会広報委員 豊田幸子(昭52短国)】


下野 泉 (ペンネーム Hiroko Izumi Shimono)
学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士課程修了(1994)
日本古典文学作品スペイン語翻訳家 / 比較文芸・芸能史研究

<略歴>
1999年にペルー・カトリック大学東洋研究所にて元ペルー共和国外交官で現同大学講師であるイバン・アウグスト・ピント・ロマン氏と日本古典文学(女手文学)作品のスペイン語翻訳を始める。スペイン語としては初めての古文原文からスペイン語に直接翻訳した西語版『枕草子』『土佐日記』(ペルー・カトリック大学出版部)/『蜻蛉日記』『源氏物語I, II, III』『紫式部日記/更級日記』(ペルー日系人協会出版基金)を出版。
ペルー、アルゼンチン、キューバの駐日大使館やペルー共和国で日本文学や日本文化の普及促進を目的とするスペイン語での講演活動を行う一方、『日本説話伝説大事典』(勉誠出版)、『浮世絵大事典』(東京堂出版)、『日本古典への誘い100選Ⅰ』(東京書籍)等の執筆に携わる。
ペルー日系人協会表彰(2002)、外務大臣表彰(2016)受賞

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