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桜友会会員からの「東北地方太平洋沖地震」関連報告

平成9年哲学科卒の渡辺純雄と申します。
現在、新潟県の長岡赤十字病院に勤めています。

赤十字の医療救護班として、11日から13日まで、宮城県石巻市の石巻赤十字病院に出動していました。
11日の夕方出発して、途中から高速道路が使えずに12日の午前3時20分に着きました。

石巻赤十字病院は、市の半分が水に漬かって、市役所も機能していない石巻で、たったひとつ残った医療機関であり、あの地域において、最後の砦となっています。

玄関ホール一帯を治療所にして、廊下にもひとが横になっています。
資源が少なくなる中、職員、他県の赤十字救護班が命を振り絞って治療活動を行っています。
玄関にdERU(仮設診療所)を設置し、混み合う院内に入れるほどではない軽症者の治療をしています。
ヘリが着たら、ヘリまで走っていって、車椅子やストレッチャーに患者を乗せて院内に運んでいます。
エレベータが止まっている院内で、入院を要する患者ができたら、担架に載せて階段を登って病棟まで運んでいます。

添付した写真は、ヘリの着地を待っている光景です。
晴れていますが、風は冷たく、吐く息も白くなります。

13日から14日にかけては、近衛忠煇社長も石巻日赤の視察にきました(私はちょうど入れ違いでした)。

まだ、私自身、疲労が強くて、ほとんど体も頭も動かず、たいしたことは書けませんが、新潟県民としていえることは、今回は中越沖地震の比ではない、とてつもない災害です。
中越沖地震では、柏崎市が罹災しても、二つとなりの長岡市から救援にいけました。
いまは、県全体がダメージを受けています。
中越沖地震では、お見舞い状を送っていただきましたが、今回は、郵便機能もまったく期待できません。

私案として、桜友会としての支援とすれば、義援金を募って、それを日赤本社または、宮城県庁に託すことが、復興への大きな力になることと思います。

まとまりのない文章ですが、現地に行った卒業生として報告申し上げます。

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渡辺純雄 平成9年哲学科卒
長岡赤十字病院勤務

Sent: Tuesday, March 15, 2011 7:48 AM


東北地方太平洋沖地震

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