后(きさい)の宮のたまひ(い)つる
あやにかしこき御教(みおしえ)を
学びの庭の朝夕に
思ひいでてはおのがじし
身の掟をば定めなむ(ん)
いく春秋(はるあき)をおこたらず
袖をつらねてむつまじく
道の一筋進みなば
高根の花もかざすべく
月の桂も手(た)折られむ(ん)
根ざし忘れずひたすらに
みさを(お)の色を深めつつ
家を斉へ(ととのえ)身を修め
心の鏡みがきえて
御国(みくに)の光添へ(え)よかし
霞会館展覧会事業五〇周年記念 「貞明皇后と華族」を開催