第228 回桜友会月例会報告(2013/10/10)
今回の月例会は、学習院大学文学部心理学科を卒業され海上自衛隊幹部候補生学校を経て、三等海尉(少尉)に任官されて海上自衛隊の荒波を乗り越え、 一等海佐(大佐)にまで昇格され、海上自衛隊退職後は、家業の金王八幡宮の権禰宜をされておられる比留間峰子氏を講師にお迎えしました。
会場の霞会館には、学生時代所属されていた馬術部のOB・OGも詰めかけ100名に及ぶ来場者がありました。推薦者からは「経歴が面白いから」と、「点と線と円と」と言うテーマでお話をさせて頂くことになりましたと講演を始められました。
敵の前線を見渡しながら先ずは足下の敵である自分の役割をきちんと果たすこと、つまりこれが比留間さんの主張される「点と線と円と」であり、正にこれは現代のビジネスとの共通点で大変感慨深いものでした。
歯切れの良いお話しぶりに男性中心の社会に変革のもたらされた比留間氏のお仕事への取り組みが窺われました。
取り分け、入隊時の希望職種に「射撃」「水雷」「船務」と記され上司の分隊長を慌てさせたと言うエピソードは大変興味深いものでした。在任中は、文学部心理学科で学ばれた経験を情報分析や教育関係の職務に生かされ、舞鶴教育隊の司令に就かれた素晴らしいご経歴をお持ちです。
後輩には「けじめ」を大切に中途半端では何も生まないと指導され、「必ず夢は自分に戻ってくる」と言う座右の銘のもとに信念を貫かれた勇気の湧くご講演でした。
現在は、宮司のご主人、ご子息、国学院大学神道学専攻科をご一緒に終了されたオーストリア人の4名で家業の神道の職に携わっておられます。
是非、渋谷にお出かけの節は、駅に近い金王八幡宮をお訪ねされては如何でしょうか。
講師 比留間峰子(ひるまみねこ)氏
演題 『点と線と円と』
【略歴】
昭和54年 学習院大学 文学部心理学科卒業
同年 海上自衛隊幹部候補生学校入校
同 55年 卒業と同時に三等海尉に任官
海上幕僚監部、情報本部、防衛医科学校、阪神基地隊 副長、舞鶴教育隊 司令等を歴任され平成22年 海上自衛隊定年退職
同 23年 国学院大学神道学専攻科入学
同 24年 同上 修了 金王八幡宮権禰宜(家業)~現在に至る