高円宮憲仁親王 と ホッケー部

高円宮憲仁親王記念碑 建立される【平成16年(2004年)1月13日発行 学習院大学新聞 第186号より転載】(編注:昭和4年学習院ホッケー部が結成された)
 桜杖会(ホッケー部OB会)によって、一昨年に亡くなられた高円宮憲仁さま(編注:平成14(2002)年11月21日、スカッシュの最中に47歳の若さで亡くなられました)の追頌碑が百周年記念会館前に建てられた。故高円宮さまはホッケー部の発展に尽力され、昭和63年には桜杖会の名誉会長に就任された。また、昨年(平成15年・2003年)11月24日に追頌碑の除幕式が行われ、高円宮妃殿下も臨席された。

故高円宮さまは学習院高等科時代、ホッケー部に在籍し、インターハイ出場という実績を残された。また昭和63年以来、桜杖会名誉会長を務め、ホッケー部の発展に貢献された。そこで桜杖会は故高円宮さまのご尽力に感謝の意を示すため、追頌碑を建てることとした。
 昨年(平成15年・2003年)11月24日の追頌碑除幕式には、故高円宮さまを偲び、多数の来賓が出席。ホッケー部OBをはじめとし、千葉糺中高等科科長や故高円宮さまの姉にあたる近衛甯子常磐会会長(女子中高等科OG会)も列席した。
 除幕式は開会の辞に始まり、修祓式、除幕へと移る。除幕は高円宮妃殿下、田島義博院長、亀井泓桜友会会長、窪田裕一桜杖会会長によって執り行われた。碑を覆っていた布が取り去られると、「ホッケーをこよなく愛された 高円宮憲仁親王殿下」の碑文が。
 そして除幕後は目録贈呈、主催者挨拶と運ぶ。窪田氏は「殿下は心からホッケーを愛され、ホッケー部の発展にも尽力されました。そこで私どもは、殿下のお名前を形あるものとして残したいと考えました。碑を建てるにあたり、多くの方にご協力頂いたことを感謝します」と語った。
 続いて来賓挨拶に移る。来賓代表として田島氏は、「どちらに碑をお建てしてよいか議論となりましたが、正門のすぐ側であるこの場所となりました。学習院を訪れるすべての方がこの碑を見て殿下を偲ばれることでしょう」と話した。
 次に妃殿下のお言葉があり、「宮様は高等科時代、ホッケー部に入りインターハイに出場されたことから、よりスポーツに関心を持たれるようになりました。宮様の思い出が残る学習院に碑を建てて頂いたことを、多くの方に深く感謝申し上げます。そしてこの碑 の前を通る多くの学生たちが、社会に貢献する人へ育っていくことを願います」と話された。
 その後、感謝状贈呈を終え除幕式が閉会すると、妃殿下のご希望により歓談の時間が設けられた。妃殿下は来賓と話された後、出席していた現役ホッケー部員にも声をかけられ、時折笑い声が起こる場面もあった。妃殿下の「皆さん頑張って下さいね」との励ましに、部員たちは「頑張ります」と力強く答えていた。

平成19年(2007)4月15日「第21回オール学習院の集い・桜杖会懇親会場」西5号館にて
高円宮妃殿下、内藤政武学習院常務理事(当時)
現役ホッケー部の皆さん