学習院とカルチャー

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「学習院と文学」白樺創刊から110年

『白樺』(しらかば)は、明治43年(1910)年4月に創刊され、1923年8月に廃刊された。 白樺発行の中心的人物であった武者小路実篤、志賀直哉、木下利玄(りげん)、そして有島武郎(たけお)・有島生馬(いくま)・里見弴(とん)の有島兄弟、児島喜久雄、柳宗悦(むねよし)など、いずれも学習院の出身者でした。やがて彼らは、作家、歌人、画家、芸術家とそれぞれの分野で大家となり、総称として「白樺同人」あるいは「白樺派」と呼ばれています。

高等学科卒業前の記念写真・明治39年(1906)5月
前列左から2人目より志賀直哉、細川護立、木下利玄。前列右端が武者小路実篤

文学者 辻邦生

「背教者ユリアヌス」「西行花伝」などの歴史小説をはじめ、数多くの多彩な作品を生み出した辻邦生(1925~1999)は、非常勤講師時代を含めると昭和31年(1956)から平成7俊(1995)まで約40年のあいだフランス文学科で教鞭をとられました。また1967年頃の2年間、男子高等科にて第二外国語のフランス語を教えて頂いた授業のあの綺麗なリエゾンは今も忘れません。

【学習院広報85号2010年11月より抜粋、一部追記させて頂きました】