多くの思い出が詰まった山の校舎にありがとう!
十和田八幡平国立公園の中にあり、多くの児童・生徒・学生の校外学習の場となってきた八幡平松尾校舎が平成18年3月、33年間の歴史に静かに幕を降ろした。学校の授業だけではなく、運動部や文化部の合宿地として、また冬のスキー場の宿として利用されてきた校舎だったが、利用者の減少と建物の老朽化のため、残念ながら閉鎖が決定された。
八幡平松尾校舎の開校式は、昭和48年6月1日に女子部の林間学校の開校式とともに執り行われた。校舎は閉山した松尾鉱山にあった松尾鉱山病院を松尾村から譲ってもらった堂々としたものだった。利用者は学生だけでなく、教職員、卒業生、父母など、松尾校舎には学習院に関係する数多くの人々がその足跡を残している。
そしてその多くの人々の滞在を支えるためには、食事の準備から清掃まで、地元の多くの方々の協力がなければ成り立たなかった。校舎への感謝へと共に、松尾村の方々へも深く御礼を申し上げたい。
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