学習院俳句会2026 ~新春を寿ぎ祝う~ 新年句会を開催
今年も学習院俳句会新年句会がホテル椿山荘東京バンケット棟の「まつかぜ」で華やかに行われました。
晴天に恵まれ遠くに澄んだ富士山を望みながら、椿山荘名物の松花堂弁当をいただくなど和やかな句会となりました。
選者は定例句会でご指導をいただいている「花鳥」主宰の坊城俊樹先生に加え、今年も特別選者として「玉藻」主宰の星野高士先生にもお出まし頂きました。
お二人は高濱虚子の曾孫同士ということもあり、いつもの息の合った楽しい講評を拝聴することができました。
今年の兼題は坊城先生がお出しになった「歌会始」でした。難しいお題でしたが、佳句が出揃いました。また、昨年急逝された遠藤風琴様の追悼句会の意味も盛り込まれ、大切な会となりました。
坊城俊樹先生御句
哀歌美(は)し歌会始ならばこそ
冬の蝶記憶の中の野原へと
駄菓子屋へ冬夕焼けに包まれて
星野高士先生御句
初風呂の底に未来の浮かびをり
学習院女傑を偲び初句会
落選も愛し歌会始なら
☆当日作品☆
柚子の香に懐かしき日々戻り来る 朝来野静子
酒酒酒酒酒酒や薺粥 網野月を
両陛下のお歌待たるる歌会始 稲村節子
嫁が君ひとみの先に父ありて 伊福部玲
叢草に親しきものら初雀 延命洋子
新春を大売出しの日本橋 葛生みもざ
明らかに御会始や気品満つ 小松本和子
軽やかに海とびこえて新年来 小峯まりか
言の葉を奏で歌会始かな 佐貫亜美
逝き賜ふ人々抱いて越年す 十河弘子
繭玉や猫の眼の一点に 高橋純子
初詣で地震火事熊に遭はぬやう 多田野分子
佳き夢を見んと初湯につかりけり 中山紫苑
松の間に豊けき日差し御歌会 早坂洋子
花札に京の西山まるい月 林 なおみ
初御空一羽の鳥に枝弾み 坂東文香
歌詠むは俳句にあらず初句会 宮田應孝
畏さに明くる歌会始かな 湯口昌彦
百一年歌会始の息長し 吉江眞理子
♦最高得点賞♦
朱塗の皿に落とすや寒卵 小松本和子
♦坊城俊樹先生選♦
天の句 歌始め天降(あも)りし神のゐますかに 中山紫苑
(こちらの句は最高得点も兼ねる)
地の句 落選も愛し歌会始なら 星野高士
♦星野高士先生選♦
天の句 初富士に天の鼓の音満てり 小峯まりか
地の句 潮騒や万の墓標へ初明り 佐貫亜美
♦特別賞♦
哀歌美し歌会始ならばこそ 坊城俊樹
一人生く覚悟なきまま冬薊 延命洋子
懐手解ひて王手となりにけり 高橋純子
恋一首欲しき歌会始かな 湯口昌彦
参加賞として、みなさまに「学習院俳句会の歴史物語」(葛生みもざ・林なおみ 編)を配付いたしました。
学習院俳句会発足当初から現在までの歴史をまとめたものです。ご希望の方は桜友会事務局までお問い合わせくださいませ。
学習院俳句会は、超結社の楽しい句会です。ご興味のある方は、お気軽に桜友会事務局までご連絡下さい。
いつでもお待ちいたしております。
多田野分子
令和8年1月 学習院俳句会事務局 林なおみ・葛生みもざ 記

