関西桜友会平成31年4月度 二木会開催報告
- 日時 2019年4月11日(木) 18時30分〜
- テーマ 「カントの平和論と現代国際社会」
- 講師 遠藤 雅巳氏 (昭和56年 修政)
神戸国際大学 経済学部教授 - 出席者 27名
講演の要旨
2019年4月 カントの平和論と現代国際社会
『カント平和論』は、1795年にプロイセンの対仏単独講和で締結した「バーゼル和約」に対する批判を書くため出版された。このような条約では戦争を防止するには不完全であると考え、永遠平和を実現するための6つの予備条項と3つの確定条項を論考した。
それらの条項は、一見理想主義的に見られるが、現実的な紛争を阻止する平和的な国際秩序を目指す条件が列挙されている。「国家」は君主のものではなく共同体で、大国による領土分割は、万民法に反する。国民義勇軍による防衛制を考え、戦争のための国債を抑制し、啓蒙主義の「人権」を守り、戦争犯罪を否定した。
また、政治体制は「共和制」が自由・法治・平等を保証するもので、戦争を回避する。
「平和連合」の確定条項は、第一次世界大戦後に国際連盟、第二次後に国際連合が成立し、安全保障理事会及び国際司法裁判所の設置も実現した。
1980年代、クリントン政権下で「ロジスティック回帰分析」統計の結果、民主主義(デモクラシー)国家の間では、①戦争は第二次大戦後0回、②軍事的威嚇39件中2件のみ、③一方だけが民主主義国家の場合の武力紛争が32件発生している証明から『カント的平和論』が復権した。
カントの「共和国」による平和政策は、集団安全保障体制、自由で相互依存な民族間・経済金融間のグローバリゼーション、大国が他国のデモクラシー擁護の使用する軍事力等々によりカントが批判した世界統治体の性格が強くなったので、現在では、オリジナルのカント平和論の貢献が期待され始めている。
以上
今月は、先月初めて参加してくれた卒業2年目に入ったばかりの若手を始め、お久しぶりにお越しの大先輩は初めて奥様とご一緒にご出席下さり、会社の先輩に連れてこられた若手女子や、また次回のご来訪をお約束して下さった先輩の初参加 もあり、大変賑わいました。
富永先輩から、今年の10月10日第二木曜日に、東京の本部の霞会館で行われる月例会にて、関西桜友会 世話人の畑中先輩が講演されるとの発表がありました。桜友会本部の二木会にも積極的に参加していただきたいので、関西桜友会の二木会を10月は1週間ずらして、10月17日の第三木曜日に開催させていただくことになりました。

