学習院寮歌 大瀛の水
伊達 九郎
(改め二荒 芳徳)作詞
小松 耕輔作曲
明治41年(1908)寮歌募集の際の当選作に多少修正。
現在、学習院寮歌として広く知られている。
作詞は当時高等科学生であった伊達九郎(改め二荒芳徳)
| 大瀛(たいえい)の水精こりて ここ敷島のもとかたく 桜の露の濃(こまや)かに 染めて朝日の色あかし 春桃源の夢さめて 知りぬ東亜の風の音 |
| 思え神代の昔より 天津日嗣(あまつひつぎ)の高御座(たかみくら) まぢかき玉の階(きざはし)に 匂ふ左近の桜花 折りてかざしに賜ひけむ 院の章(しるし)の尊さを |
| 皇城の北目白台 芙蓉八朶(はちだ)の秀麗を 窓に含める六寮(りくりょう)の 健児三百雄々しくも 朝な夕なに競ひつつ 高き理想をたどるなり |
| 稜威(みいづ)ふたたび海外に 照り輝きて波風は 暫し音なくなぎぬれど 見よ東洋の雲のさま 天上月は清けれど 影の波間にたゆたふを |
| セーヌの月に露光る 百合に美妙の香あり テムスの岸の花薔薇(はなそうび) 朝な朝なに新たなり 世は進むなり日に月に 夢路に人はある時も |
| 仰がざらめや天皇(すめらぎ)の 自彊(じきょう)息(や)まずのみことのり 嗚呼(ああ)我友よ雨露の 恵みも深き君が代に 咲きて国士の華たらん 目白の春の雲の如 |
