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第14回桜友会特別フォーラム 麻生太郎氏を迎えて開催

元内閣総理大臣、現副総理兼財務大臣の麻生太郎さん(昭38政)をお招きして、平成30(2018)年11月21日に第14回桜友会特別フォーラムが開催されました。タイトルは「Taro ASO talks about The world 麻生太郎さん母校で語る」会場の学習院創立百周年記念会館正堂には早くから大勢の参会者が集まりました。意気軒昂で率直な所謂“麻生節”の語り口で、彼が世界を、今を、どう伝えてくれるかを心待ちにしてのことでした。
東園基政桜友会長のご挨拶後、登壇された麻生太郎さんは、自身と学習院との繋がりについてから講演をスタートされました。そして、ユーモアたっぷりに母校の今昔の変わり様に触れ、正堂は和やかな雰囲気に包まれました。そこから麻生さんは同じく変貌を遂げた日本や世界に視線を移し、身振り手振りを交え細かい数字や時に固有名詞。人名をズパっと挙げて講演を続けられました。内容は、・日本の財務大臣と日銀総裁は在任期間が長くなり、今やG20やIMF(国際通貨基金)等の中で信用が厚い。 ・日本の通貨は超円高から大きく変わった。今回の不況の原因―デフレーションの対策として金融緩和を行った結果である。デフレを先ず止めてから経済成長、更には借金(国債)返済への道を確実に歩んでいる。 ・北朝鮮の核問題等、我が国の地政学的環境が変わってきた。我々には日米安保がバックに在る。昨今米国が他国への見方を明らかに変えたが、日本には地味だが誠実に70年培ってきた信用がある。 ・「日本は今後何を以ってして世界の中で食べていくのか」を若い世代に意識して考えて欲しい。新幹線・カメラ等精密機器を良い例として、我々の優れた実力や強みは政治を含め「皆でやる」事に起因している。 ・防衛はイコール抑止力である。国として色々整備を進めているが、間違い無くその背後にあるのは現在の政治の安定。 ・日本は以前より遥かに良くなった。急増する外国人旅行者の評価―きれい、親切、治安が良い等がそれを物語っている。と言った話題で約1時間、元気に鋭く語って頂き、まさに、「麻生太郎、母校で語る」となりました。
麻生さんのテーマは多岐に渡りましたが、一貫して底流には世界に於ける日本の素晴らしさへの力強いエールがあると思えました。最後に贈呈された花束を、会場の大きな拍手に応えて高く揚げ、明るい笑顔で大股に退場される麻生太郎さんには“華”が感じられました。参会者の中からは「頼もしい」、「今後も期待したい」の声が聞かれました。