米国は非常に好調で、昨年まで120ヶ月・10年間成長続けた。米国の歴史上初めての事だろう。
昨年3月マイナスとなったが回復しかけた。そこへ事件が起こり、大分冷え込んだ。日本は不動産バブルだが、米国は株式バブルであり深刻な影響はない。米国の強さは、小変化が柔軟にできることだ。会社が儲からなくなったら売り払って、人も金もバラバラになり、全く別のものを創造し始める。米国は気体の様に分子がバラバラになる様にどこにでも行き技術と資本を集めて、新しいものがどんどん出てくる。色々な人種がおり、いろんなアイデアを持ち寄ってくる。底力は全然失われていない。日本は液体国家で、若干分子が動くが、ネバネバしていて、なかなか変わらない。ちなみに固体国家はソ連経済で、コチンコチンでどうにもならない。結局崩壊した。日本のバブル経済が盛んで、貿易摩擦が激しかったが、この10年で互の関係は良くなった。米国が長期成長で余裕があり、日本が自由化して米国から物を買うようになり、日本の直接投資が非常に盛んになったからだ。
直接投資は工場を持って行き、米国で雇用を増やした。直接投資は貿易摩擦を相当解消した。50州のうち49州に日本の直接投資がある。投資をすると何十年も人が住み腰を下ろしてじっくりやるから、文化交流的なものが進む。日本もグローバル化時代だから、頭を切り替えて、米国から投資を誘致すべきだ。
最後に、我が母校・学習院に大いに期待している。我々は、高等科の時に仏語・独語も選択できた。語学は小さい時からやり、一貫教育で、入学試験で余計なエネルギーは不要だ。外国の学校と交流し、グローバル化時代に役に立つ日本人が欲しい。
(文責 江島・南坊)