追随を許さず4部優勝 男子卓球
立正大を一蹴する
昨秋、惜しくもリーグ戦優勝を逃した本学。その雪辱を果たす機会がやってきた。平成17年5月28日、29日、千葉大学体育館にて行われた卓球男子4部リーグBブロック。本学は圧倒的な強さをみせ、5勝0敗という堂々たる成績で優勝した。
立正大との最終戦。この試合に勝った方が優勝という大一番だ。この押し潰されそうな緊張感のなかでも、本学選手たちは自らの力を発揮した。
第1試合、臼田和哉選手(済1)が立正大のエースにも臆することなく、素晴らしい活躍をみせた。3球目攻撃によるドライブを次々と決め、第1セットを勝ち取る。しかし、続くセットは相手の気迫に押され防戦一方。あっという間に2セットを連取され、窮地に立たされた。
だが、このまま終わる臼田選手ではない。気合の入ったプレーで第4セットを接戦の末ものにする。そして、圧巻だったのは最終セット。序盤から積極的に攻め、一気に7−0とする。その後も集中力を切らさず試合を終えた。
フルセットでの勝利に沸く本学。続く早川勇主将(済4)もこの勢いに乗った。出だしからサーブで相手のミスを誘い、終始自らのペースで試合を進める。
第1セットを危なげなく先取すると、第2セットも持ち味の台上プレーで相手を翻弄。戦局は有利に展開していく。相手も食い下がり終盤同点とされるが、早川選手は慌てない。冷静なプレーを続け、最後は豪快なスマッシュによって2セット目も奪った。
そうして迎えた第3セットは、早川主将の独壇場となった。相手の動きをよく見た無駄のないプレー。さらには、何本ものサービスエースで点差を広げる。決して無理をすることなく、試合巧者ぶりをみせつけ勝利。本学が王手をかけた。
そして、第3試合のダブルスが命運を決めた。本学のペアは早川主将と斎藤陽太選手(済3)。両選手とも懸命なプレーをみせる。第1セット、序盤からドライブの打ち合いとなる。激しい攻防が続くが、試合は相手がリードしたまま展開。先にマッチポイントを握られてしまう。それでも本学は諦めない。粘りに粘り、最後は斎藤選手が強烈なドライブを放ち、逆転でこのセットをもぎ取った。
さらに劣勢に立たされた第2セットも、本学は焦らなかった。リードを許すものの、自分たちのプレースタイルを貫き通す。すると、次第に相手にミスが目立ち始め、点差が締まっていく。最終的にはこのセットも逆転で制した。
優勝のかかった第3セット。両選手にプレッシャーが重くのしかかる。だが、ベンチからの声が2人を後押しした。部員全員が今まで以上の声援を送る。それに応えるように両選手は得点を重ねた。早川主将がつなぎ、斎藤選手が鋭いドライブを相手コートに打ち込む。最後まで攻め続け、ついに優勝という栄光に辿り着いた。同時に、喜びを爆発させたベンチが2人に駆け寄った。チームが一丸となって掴んだ優勝だった。
試合後に早川主将は「チームみんなの応援が力になった。チームが団結したから優勝できたのだと思います」とすべての選手をねぎらった。また「喜ぶのは今日だけにしよう」と気を引き締めた。
悲願の優勝を果たした本学。だが、彼らはここで立ち止まらない。現状に安住することなく、まだまだ上を目指している。本学はこれからも進み続けていくだろう。 (嶋先伸人)
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