第47回技術交流会

第47回理学部技術交流会のご報告

日時 :平成20年9月20日(土)
場所 :南2号館200教室
会費 :会員・学生=無料、一般=1,000円
講演(1) :数学科 松本 幸夫 教授 14:45〜15:55(質疑応答10分を含む)
演題:「ポアンカレ予想の歴史」

講演要旨:ポアンカレ予想は1904年にフランスの数学者ポアンカレにより提起された問題であるが、2003年前後にロシアの数学者ペレルマンにより解決された。さらに、ペレルマンが、2006年の国際数学者会議でのフィールズ賞受賞を拒否するという事件があって、マスコミでも話題となった。この講演では、ポアンカレ予想の内容、その研究の歴史、などについてお話する。
講師略歴:昭和42年東京大学理学部卒、昭和48年東京大学理学博士の学位取得の後、昭和49年東京大学教養学部助教授、昭和54東京大学理学部助教授、平成元年東京大学理学部教授、平成4年東京大学数理科学研究科教授を経て、平成19年より学習院大学理学部数学科教授を務め、現在に至る。















講演(2) :久保田 秀美 氏 16:05〜17:15(質疑応答10分を含む)
演題:「バイオリン弦の振動の研究と近藤研究室」

講演要旨:バイオリンは弓で弦を擦って振動を持続させ音を出す楽器である。ごく当たり前な励振法であるがよく考えてみると不思議である。振動体である弦に弓は触れたままで振動を持続させるのである。こんな疑問から始まった弦の振動についての研究が物理学科の近藤研究室で始まった。弦の振動一つをとても一筋縄ではいかない世界が広がっていた。今回はその一部を紹介する。
講師略歴:昭和49年学習院大学理学部物理学科卒業、昭和54年博士課程単位取得の上満期退学、学習院大学理学部助手、昭和58年学位取得「弓で励起している弦の定常振動の運動学的解析」、昭和61年キヤノン(株)入社、現在に至る。平成14年「楽器の物理学」(シュプリンガーフェアラーク)共訳。















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