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東京マラソン・川内優輝君14位!

平成24年2月26日、日曜日、2時間7分台の記録を目標に掲げ、東京マラソンに出場した埼玉県庁職員の川内優輝選手(平21政)。残念ながら給水がうまくいかず2時間12分51秒のタイムで14位、日本人9位に終わりました。

試合後のインタビューで「自分のロンドン五輪挑戦は終わった」と述べていましたが、第1回の五輪選考レースであった福岡国際マラソンでの日本人1位の座を温存することでロンドン五輪行きの切符待ちをすることなく、「常識」破りといわれながらも、第2回の選考レースであった今回の東京マラソンにあえてチャレンジした精神は、彼の座右の銘「現状打破」を身をもって表現したものであり、また、多くの人々にスポーツマンシップの純粋なあり方を挑戦的に示すことにもなりました。残念な結果であったとはいえ、このことは大いにたたえられるべきでしょう。

このレースのスタート前「市民ランナーの星」とアナウンスされたときの歓声はひときわ大きく印象的でした。また、このレースを2時間7分台で走り、日本人1位となり、五輪出場最有力候補となった藤原新選手も、ライバルは川内、打倒川内で練習を重ねてきたとコメントしていました。このように、テレビ番組などで紹介される川内流のマラソンに対する取り組み方や彼のひたむきな走りがマラソンを走るすべての選手たちに大きな刺激を与えたことは間違いないでしょう。

翌日の朝日新聞朝刊の「天声人語」は次のように書きました。「結果は不本意だろうが拍手を送りたい。『青年は決して安全な株を買うな』。精根を尽くしての走りに、フランスの詩人コクトーの言葉がよぎっていった」「川内選手らの闘いの後には、祝祭空間のようなコースを3万6千人が思い思いに続いた。そして参加者の数だけの『人生』が、ゆったりと、首都の道に一筆書きで描かれた」

川内選手は、ロンドン五輪行きの可否にかかわらず、引き続き川内流で毎月大小のレースを走り続けるとのことです。

学習院卒業生として誇りに思うとともに、「川内!それでいい」と、あらためて声援を送りたいと思います。

彼が行動で示しているように、「常識」とは創るものなのかもしれません。

 

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