ホーム > 桜友会の本部活動, 桜友会特別フォーラム > 第15回 桜友会特別フォーラム 開催報告

第15回 桜友会特別フォーラム 開催報告

2019_forum第15回 桜友会特別フォーラムは「JAXAがひらく、未来への希望」と題して宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事長の山川宏氏をお迎えして、令和元年11月13日、午後6時より学習院創立百周年記念会館正堂で開催されました。

冒頭、主催者である学習院同窓会桜友会の楢原茂子副会長から、開催の挨拶がありました。
科学者・研究者として、初代「はやぶさ」の開発に実際に携わった経験をお持ちの山川理事長のご講演は、映像をふんだんに使った、小、中学生にも十分理解できる内容でした。

JAXAは「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現する」を理念とし、宇宙開発利用をより活発化させる為に「実現への探求」を、そのスローガンとして掲げ活動しております。

講演内容は、宇宙とは、JAXA の役割・宇宙開発への取り組み、小惑星探査機「はやぶさ1」「はやぶさ2」、国際宇宙開発計画、新型ロケット「H3]についてと多岐に渡りました。約1時間のご講演を頂いた後に、山川理事長が特に重きを置いておられた質疑応答に入りました。

来場者からは、多くの手が上がり、時間が限られていた中で、小学生、中学生を含む10名の方々から、寄せられた的確で鋭い質問に対して、山川理事長は懇切丁寧に、解かり易く、お答えになっておられました。質問の内容からも、今回の講演に対して皆さん方の関心の高さや知識の豊富なことに、山川理事長も大変驚かれておりました。

山川理事長はJAXA設立以来、研究者として初めて理事長に就任された方です。
今回のフォーラムでは、科学者としての視点から、その豊富な知識と経験に裏打ちされた上質な語り口に、多くの聴衆が深く魅了されました。

奇しくも当日は、「はやぶさ2」の帰還運用が開始されて小惑星「リュウグウ」からの離脱を確認された日ともなりました。1年後の2020年末には、無事地球に帰還し、オーストラリアに着陸予定との報告に会場から安堵の声があがりました。

約800名に及ぶ来場者からは、これまでに数々の「世界初」を成し遂げた「はやぶさ」が果たした役割や国際的にも気運が高まっている月への有人着陸や火星探査に対するJAXA の今後の活動に期待と称賛との声がアンケートを通して、数多く寄せられました。