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「伝統と文化に触れる会」佐倉を訪ねて

平成26年6月5日(木)今にも雨が降り出しそうな空模様を気にしながら桜友会会員54人を乗せたバスは予定の8時半出発より少し早く目白を出発した。

担当委員長の鈴木常務理事からスケジュール等の説明、三野副会長のご挨拶に車内は盛り上がり、予め配布されていた資料に基づき元副会長の村上さんの恒例の歴史教室が開かれ歴史の解説には定評のある村上さんの平易なご説明にこれから訪問する佐倉市への興味は更に深いものとなった。

第一の訪問先の国立歴史民族博物館では、旧石器時代から現代に亘る歴史が模型や絵画、色々な展示物で立体的に表現されていた。佐倉市の蕨市長から歓迎の伝言を始め館長の久留島さんからは、歴史博物館では本物は展示できず複製を見ながら歴史をご自分の方に手繰り寄せて欲しいとのご説明に妙に納得しながら大きな館内を歩いて回った。取り分け江戸幕府の三代将軍  徳川家光の事跡である江戸屏風絵に描かれている町の風景に当時の人々の生活が思い窺われた。これは、江戸時代初期の江戸の町を描いた数少ない絵画資料で、豪壮な大名屋敷の門とそれを見物する人々が描かれていたり、春日通りのように町の名前が特徴的であったりと江戸の町々が浮かび上がって見えてくるように感じるのは久留島館長のご説明の上手さなのかもしれない。

バスは次の訪問先であるイタリアン「カステッロ」から漂ってくる香りに引き寄せられるようにお店のエントランスに到着した。薄茶色に塗られた素敵な建屋のレストランでは、大変美味な昼食に舌鼓を打った。千葉桜友会の会員の皆様のお心づくしの演出と現地の新鮮な食材を豊富に使ったイタリアンのフルコースのお料理とワインにしばし至福の一時を過ごすことが出来た。

素晴らしいお料理に時間の経つのも忘れ、次の訪問先の旧堀田家住宅を訪ねるのが少し遅くなってしまったが、堀田正典様の往時に夢を馳せるようなご説明は大変興味深いものだ同住宅は、明治時代の旧大名家の屋敷として貴重な建造物で国の重要文化財(建造物)に住居部、門番所、土蔵等が指定されており現在は、寄贈された佐倉市の所有となってい緋毛氈の敷いてある三間の廊下を通して見られる緑豊かな素晴らしい庭園、お屋敷内でまず目に飛び込んで来たのは明治初期に作られた黒小札紅絲縅大鎧(くろこざねあかいとおどしおおよろい)だった。各部屋は欄間のある日本間、趣向を凝らして作られた天井、部屋毎に使い分けられた壁土と釘隠しと気品のある各部屋の佇まい、今では滅多に見られなくなった雨戸の落とし錠の穴を見て、大名家の生活を垣間見るような気がした。往時の旧堀田邸は堀田家農事試験場の敷地を含めると3万坪の広さだったとのこと。

御屋敷前で集合写真を撮り、最後の訪問先である飯沼本家酒々井(しすい)まがり家を訪飯沼本家は、甲子正宗(きのえねまさむね)で有名な造り酒屋で、左党の会員には堪らない銘酒の利き酒でお出迎え頂き、仕込みをする工場内を見学させて頂いた後、「やはりお酒は日本酒」と思いつつ飯沼本家酒々井 まがり家で買い物を楽しむことが出来た。

朝から当日のスケジュール一杯、気になった雨も本降りにはならず目白の百周年会館前に帰着することが出来た。今回は、千葉桜友会の皆様に大変お世話になり、お陰さまで大変楽しい伝統と文化に触れる一日を過ごさせて頂きました。

千葉桜友会の皆様にこの紙面をお借りして御礼申し上げます。

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