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理学部裏で旧石器時代の遺跡が見つかる

理学部新棟(南7号館)は本年12月末に完成の予定で最後の仕上げが行われています。地上9階、地下1階の建物で、来年4月から理学部の教育・研究活動の中心的な建物として利用されます。
基礎工事が行われていた昨年の6月頃に、南1号館裏の工事現場(工作工場の西側)で遺跡が発見されました。工事が3ヶ月くらい中断され、豊島区教育委員会の発掘調査が実施されました。旧石器時代の石器、縄文時代と推定される炉穴、江戸時代頃の陶磁器や瓦など、幅広い時代の遺物が見つかりました。石器はそれが埋まっていた地層に含まれる火山灰層から判断して、およそ3万年前のものと推定されます。また、興味深いことには、一箇所で多くの石器の破片が見つかっており、その場所で石器の製作作業が行われていたと思われます。遺跡調査の詳細は現在のところ未発表ですが、今後、豊島区教育委員会から報告書が出る予定です。
理学部の新しい研究・教育棟がその遺跡の上に出来上がりますが、理学部の伝統である「もの作り」の精神は、旧石器時代から目白の丘の上で引き継がれていることになります。
 (なお、建物が建つことで南1号館裏の林は消えましたが、そこにあった半分近くの木々は近隣との堺や院内の他の場所に移植されました。また、南1号館は登録文化財に指定されており、今後は教室などとして全学で利用される予定です。)

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